スタジオアーク キッズ

七五三は何歳でやるべき? お参りする時期や服装の選び方も紹介!

七五三は何歳でやるべき? お参りする時期や服装の選び方も紹介!

日本の伝統行事である七五三は、現代でもなじみ深いお祝い事の一つです。今回はそんな七五三の疑問にお答え! 実際にいつ、何を着て、どんなことをすべきなのか。年齢や服装、時期や流れといった七五三の基本をご紹介します。

七五三をお祝いする年齢は?

753_32
七五三をお祝いする年齢は3歳、5歳、7歳ですが、実は性別によって異なります。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳にお祝いをするのが一般的です。七五三の歴史をさかのぼると、はじまりはなんと平安時代。当時の宮中で行われていた以下の性別・年齢別の儀式が、七五三の由来だといわれています。
■3歳「髪置き(かみおき)」

平安時代までは、子どもは3歳まで坊主で育てる風習がありました。そこで髪を伸ばし始める節目に行ったのが「髪置き」の儀式。頭に白糸などで作った綿白髪(わたしらが)を乗せ、「髪が白くなるまで長生きするように」と願いました。

■5歳「袴着(はかまぎ)」

平安時代、子どもが5~7歳の頃に初めて袴を着るタイミングで行われたのが「袴着」の儀式。はじめは男女ともに行われていましたが、江戸時代頃に5歳の男の子のみの儀式になったといわれています。

■7歳「帯解き(おびとき)」

鎌倉時代、子どもが初めて帯を締めることで成長を祝う儀式が行われていました。これが室町時代に「帯解きの儀」とされ、男女ともに9歳で行われていました。その後、江戸時代頃に男の子は5歳で「袴着の儀」を、女の子は7歳で「帯解きの儀」を行うようになりました。

「数え年」と「満年齢」のどちらで祝うべき?

結論からいうと、どちらでもOKです。「数え年」と「満年齢」の明確な決まりはありません。昔は「数え年」で行うのがしきたりでしたが、戦後以降は子どもの成長やご家庭の事情を踏まえ、「満年齢」でお祝いするご家庭も増えてきました。

もっとも、地域の風習で定められていたり、しきたりを重んじるご家庭もあるので、ご家族でよく相談してから決めるのが良いでしょう。

■数え年とは?

生まれた時を1歳とし、1月1日を迎えるたびに1つ歳を重ねていく数え方。12月生まれのお子さまは、翌年の1月に2歳となります。

■満年齢とは?

言い換えると「実年齢」のこと。生まれた時を0歳とし、誕生日を迎えるたびに1つ歳を重ねていく数え方です。

早生まれの場合はどうなるの?

お子さまが早生まれ(1月1日~4月1日生まれ)の場合も、「数え年」と「満年齢」のどちらで行ってもOKです。ただし、「満年齢」で七五三を行う場合は、次年度の11月になるため、早生まれではない同級生と一緒にお祝いができなくなるので注意しましょう。

また、3歳の「数え年」で行う場合は、お子さまはまだ1~2歳。慣れない衣装や神社の空間にぐずってしまったり、お昼寝の時間調整が難しかったりと、心配事が絶えません。そのような不安を踏まえ、お子さまが早生まれの場合は「満年齢」でお祝いするケースが多くなっています。

5歳、7歳とお子さまが成長すれば、臨機応変に「数え年」と「満年齢」を使い分けてお祝いの時期を選ぶのが良いでしょう。

5歳の女の子でもお祝いしてもいい?

先述したとおり、女の子は3歳と7歳でお祝いするのが一般的ですが、「女の子が5歳で七五三をしてはいけない」と、明確に定められているわけではありません。

最近では「兄弟や姉妹、お友達と一緒にお祝いしたい」、「3歳のお祝いの時にお参りや記念撮影ができなかった」というご家庭の事情もあり、5歳の女の子がお祝いするケースも増えています。

また、11月16日~12月31日生まれの女の子が数え年で七五三を行うと、満年齢は5歳ということになります。

親子で喜びを分かち合う気持ちがあれば、女の子が5歳でも、男の子が7歳でもお祝いすることができます。

お参りする時期の決め方は?

一般的に七五三の日とされているのは11月15日。その理由は諸説ありますが、江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉が長男の健康を祈った日であること、旧暦で鬼が出歩かないとされる吉日であることなどが由来といわれています。

正式な日取りは11月15日ですが、必ずしもこの日にこだわる必要はありません。ご家族の都合はもちろん、七五三シーズンの神社の混雑を避けたいという理由で、日付や月をずらして参拝するご家庭も多くなっています。

最近では11月15日前後の1~2カ月を七五三の参拝期間として設定している神社も増加。年明けの1月や2月であれば、早生まれのお子さまでも「満年齢」でお参りできます。

それらを踏まえると、近年の参拝期間は、10~12月の週末が主流になってきています。

おすすめの祝い方は?

以前に比べて自由度が高まっている現代の七五三ですが、結局いつお祝いするのが一番いいのかと、むしろ悩みの種になっているご家庭も少なくないはずです。そのような問題を解決するために、ここではスタジオアークからおすすめの祝い方をご提案します。

お祝いは「満年齢」がベター

まず、「数え年」と「満年齢」のどちらで七五三を行うかを悩んでいる方は、「満年齢」のほうがおすすめです。

お子さまが成長してお出かけしやすくなるだけでなく、特に3歳の「満年齢」の場合は衣装の選択肢も豊富。衣装メーカーも、満3歳の子どもに合わせた衣装を手がけているケースが多いからです。せっかくの晴れの日ですから、数ある衣装の中からお気に入りの1着を選んでみてはいかがでしょう。

前撮りは夏まで、参拝は11月以外で

七五三シーズンの秋は、写真館・写真スタジオが混み合う時期です。最近では、春や夏あたりから前撮りを受け付け、早割や特典を設けている写真館・写真スタジオも多数。そうしたキャンペーンを有効活用し、日焼けをする夏までに撮影を済ませておくのも良いでしょう。

ちなみに、七五三のお参りは、混雑する11月をなるべく避けるのがベター。10月や12月の時期を選ぶと、比較的ゆったりと参拝できて、ストレスなくお祝いができるはずです。

howto_02

七五三の一般的な流れ

七五三までには、事前に予約や準備をすべきことがたくさんあります。例えば、神社にお参りするだけではなく御祈祷も受ける場合はその予約、当日着用する衣装の用意、和装の場合は着付の手配、さらに必要に応じてヘアメイクの手配などが考えられます。

11月15日当日や前後の週末は混み合うため、遅くとも9月初旬までには日取りを決めて準備を始めると良いでしょう。

<一般的な流れ>

1月~5月頃…七五三の検討をスタート
4月~9月頃…前撮り(撮影スタジオ、衣装、着付、ヘアメイク等の事前予約)
9月~12月初旬頃…参拝・会食(神社への御祈祷、レストラン、料理等の事前予約)
ただし、最近は混雑回避やお子さまの成長によって、参拝や前撮りの時期を上記以外で行うご家庭も増えています。

七五三にふさわしい服装の選び方は?

服装の決まりはありませんが、神様にお参りする儀式ですから、着物やスーツ、フォーマルなワンピースなどの正装で臨むのがマナーとされています。

和装の場合は、年齢・性別ごとに種類の異なる着物を着用します。男の子は基本的に羽織袴ですが、3歳では被布(ひふ)という袖なしの上着を着る場合もあります。

女の子は、3歳ではやわらかな兵児帯(へこおび)を締めて被布を羽織る「三つ身」。7歳では大人用と同じ型でキッズサイズの着物を着用し、大人と同じ種類の小物を身に着ける「四つ身」スタイルになります。

洋装の場合は、男の子は子ども用のスーツや、ジャケット+パンツのフォーマルスタイルが定番。女の子は華やかなワンピースやドレスも人気です。

また、ご家族の服装にも注意が必要で、主役のお子さまよりも格を下げた服装が基本になります。

3歳女の子の服装の選び方

人気が高いのは和装。着物の上から被布を羽織るスタイルが一般的です。衣装はなるべく軽い生地のものを選び、お子さまの不快感をやわらげることが大切です。着慣れていない和装を嫌がる場合は無理せず、ストレスの少ない洋装を選びましょう。

衣装のデザインや柄はご家族の意見で決まることが多いですが、和装は明るいカラーで古典的な柄、洋装はふわふわのレースを使ったドレスやワンピースが人気です。

7歳女の子の服装の選び方

7歳の七五三は女の子が初めて帯を締めるという意味が込められているため、振袖を着用することのほうが多いです。ただし、好みが分かれて自分で選びたいお年頃ですから、和装と洋装のどちらかを選ぶ時は、本人と話し合って決めるのも良いでしょう。

和装は可愛らしいカラーやデザインも人気ですが、成長を感じさせてくれる紫や緑といった大人びた色合いや柄を選ばれるご家庭も少なくありません。

洋装はお姫様のようなドレスから落ち着いた印象のワンピースまで豊富に取りそろえているので、お子さまの意見も取り入れながら、衣装選びを楽しんでみてください。

まとめ

伝統行事とはいえ、現代の七五三は祝う時期や場所、年齢や服装がずいぶんと自由になっています。お子さまの成長に合わせたり、兄弟姉妹間のバランスでお祝いのタイミングを調整したりと、柔軟に決めるご家庭も多くなってきた印象です。

七五三の本来の目的は、子どもの健やかな成長を氏神様に感謝し、お祝いするというもの。昔から形は変わったとしても、感謝の心を持ち合わせることが最も大切です。ここでご紹介した七五三の基礎知識を参考に、ご家族にとって最も望ましい形で、お子さまの晴れの日をお祝いしてみてはいかがでしょうか。

25.10-kids_campaign_05